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コロナのワクチンの効果は、ぶっちゃけどのくらい?2024-2025年


【感染症動画 IC-TUBE:耳と目で、気軽に学べる!感染症】

【感染症ラジオ ICRAD:耳で学ぶ、ながらで学べる!感染症】

目で結論だけシンプルに学ぶ!感染症】


結論:毎年のワクチンは「重症化を防ぎたい人には、まだ価値あり」

  • コロナは今、昔ほど恐れられる病気ではなくなりました。しかし 重症化する人は依然として存在します。

  • 最新の NEJM の研究によれば、ワクチンには「感染を完全には防げないが、命を守る力はまだしっかりある」という結果が示されました。

ワクチンの一番大きな役割は、“最悪の事態を防ぐこと”

ワクチンを打つと、打たない人に比べて…

結果

リスク減少

死亡

64%減

入院

39%減

救急受診

29%減

つまりワクチンは「感染するのをブロックする」というより、

“重症化を防ぐシートベルト”

と考えるのが正確です。


効果は「幅広い人」に出るが、「永遠ではない」

研究のポイントは2つ。

研究が示したこと

内容

効果が広い

若者〜高齢者、基礎疾患あり/なし、免疫が弱い人でも 一貫して効果あり

免疫は時間とともに減る

効果は打ってから60日がピーク → 半年たつと弱まる

つまりワクチンは

傘のようなもの。雨(=重症化リスク)を防ぐが、時間がたつと防水が弱まる

というイメージが最も近いです。


では、打つべき人は?

打つメリットが特に大きい人

  • 65歳以上

  • 年齢関係なく、基礎疾患がある人(心臓、肺、糖尿病など)

  • 免疫が弱い人

  • 医療・介護現場で働く人


注!上記の論文には、触れられていませんが、下記も意識して、メリット/デメリットで

コロナワクチン接種するかどうかを個々で判断する必要性があります。強制するものでは

なく、個々の自由なものと考えます。費用対効果、じっくり検討しましょう!


コロナ罹患後遷延性症状(いわゆる後遺症)を予防する目的

●リスクは初期より低下したが、後遺症発症リスクあり。ワクチンで有意に軽減可能。


後遺症の頻度と症状分類(2024–2025報告)

全体の有病率

世界平均:約42%(感染12週間以上の経過時点)

時間の経過とともに減少する傾向はあるが、18か月時点でも約3~5%に症状が持続す

身体系

主な症状(代表例)

特徴・詳細

全体

倦怠感、労働作業後の疲労、脱力感

感染後最多。慢性的な不定愁訴

神経・認知

ブレインフォグ(集中困難・記憶障害)、頭痛、めまい

認知症低下・慢性頭痛・平衡障害など

精神

睡眠障害、抑うつ、不安

気分障害・不眠症、精神不安定

人工呼吸器

息切れ、慢性咳嗽

労働時〜安静時の呼吸困難

循環器

心拍変動、血圧変動、自律神経障害

交感神経過活動・**細かい手指振戦(微動)**報告

消化器

下痢、腹痛、食欲不振

機能性消化管障害を含む

代謝

体重変化、糖代謝異常

食欲低下・体重減少、血糖異常

感覚

嗅覚・味覚障害

持続する嗅覚・味覚の低下

皮膚

脱毛、皮疹

一時的な脱毛が多い(期間月で改善が多い)

筋骨格

関節痛、筋肉痛

多関節の慢性痛。

*自律神経障害による内部振戦(細かい手指のふるえ)が数%で報告あり。


コロナワクチン接種後後遺症


事象

対象・条件

おおよその頻度

ロングCOVID

オミクロン期・ワクチン接種者、1年累積

≈3,500人(=3.5%) PMC

心筋炎(ワクチン後)

16–24歳男性・2回目BNT162b2・28日内の“過剰”

4–7人 JAMA Network

心筋炎(ワクチン後)

16–24歳男性・2回目mRNA-1273・28日内の“過剰”

9–28人 JAMA Network

ギラン・バレー症候群(GBS)

ChAdOx1初回・28日内“過剰”

0.38人(=3.8/100万人) PubMed

GBS(感染後)

陽性後・28日内“過剰”

1.45人(=14.5/100万人) PubMed


感染後の後遺症は“百人に数人”の割合で起こり得ますが、ワクチン後の重い副反応は“10万人に数人”とずっと少ない。ワクチンはその後遺症のリスク自体も下げる方向に働きます。

しかし、ワクチン副作用で苦しまれている方がいるのも事実です。メリット/デメリットを考え、自分で総合的に判断する必要があります

●ワクチン接種は、強制するものでもされるものでもなく、個々の判断でよいと考えます。

 
 

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