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禁煙補助薬「チャンピックス錠」がまだ、市場になり状態となっていないため、全国の医療機関での
禁煙外来が対応できない状態となっております。2025年は上半期には市場再開と予定されている
ようですが、2025年3月時点では、まだ、正式な時期は発表されていません。お問合せください。
https://www.pfizermedicalinformation.jp/system/files/announcement/CHX27O002A.pdf
●2週間、1本も副流煙も含め吸わなければ、肉体的ニコチン依存症は自分で治せます。
●4週間、1本も副流煙も含め吸わなければ、精神的ニコチン依存症は自分で治せます。
喫煙は、1990年代までは嗜好品といわれ、今ほど健康に影響を及ぼすものという認識はなく、医師の多くの喫煙している時代がありました。
しかし、現在では肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの将来的に酸素治療が必要となる病気の原因となったり、頭頸部がんの原因となったりすることが明らかになり、50~60歳代から発症し始め、70~90歳代など何歳でも発症し得る病気の原因となります。人生の後半を闘病したり、生活の質が落ちてしまうことになるのです。
また、美容的にも悪く、シミ・シワの原因になり、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどを悪化させます。
いまや喫煙は嗜好品ではなく、ニコチン依存症という薬物中毒という認識となるもので、カウンセリングと薬剤による加療が保険適応となっています。
継続される喫煙は、ニコチン依存症という病気です。実は、薬物中毒なのです。
タバコがやめれない人は、多くの方は下記のセリフを大多数の方が言われる傾向があります。
「やめようと思えばやめれる」
「以前はやめていたから、いつでもやめる自信がある」
「ストレスがたまるから喫煙を吸う」
「タバコが唯一の楽しみ」
「タバコで病気になっても自分はかまわない」
しかし、風邪をひいたり、咳が長引いたり、息切れが増えると、医療機関に心配になり受診される方がほとんどです。
インフルエンザやCOVID-19にかかった場合にも重症率/死亡率を高くするハイリスクとなります。
電子タバコ、アイコスもその依存性とリスクに関しては同等です。煙がでないために周囲に迷惑がかかっていない「感じ」が出ているだけ
で見えない副流煙があります。
多くの患者さんが、喫煙による病気になった時に、まさか、自分がなるとは思わなかったと多くの方がなってから後悔されています。
また、喫煙は、老化を早めるともいわれており、実際、「喫煙されている方」と「喫煙されている方」の顔の見た目はかなり違います。
「スモーカーズフェイス(喫煙者顔貌)」といわれ、老化を10年以上進ませるとされます。
下記の有名な写真は22歳の双子が40歳まで喫煙した場合(左)と喫煙しなかった場合(右)にどんな顔貌になるかを特殊メイクで
シミュレーションしたものです。(英BBC制作)
実際、周囲をみていても、皆さん、実感されているのではないでしょうか?
40歳なのに50歳にみえる、50歳なのに60歳
にみえる方は、多くは喫煙されています。
【肌への影響】
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肌の色がくすみ、シミやシワが増える
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肌の弾力が低下し、たるみが目立つようになる
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肌のキメが粗くなる
-
目の下にクマができやすくなる
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肌がパサパサになる
【その他の影響】
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頭髪の変化(白髪、脱毛)
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唇の乾燥
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歯と歯ぐきの着色、虫歯
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ひどい口臭
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声の変化
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歯茎の黒ずみや歯の黄ばみ
【老化の仕組み】
-
喫煙によってビタミンCが破壊され、シミやシワが増加する。ビタミンCを補充しても顔に塗っても喫煙の方が勝り、意味を
なさないことにもなります。 -
喫煙によって肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが分解されたり、その生成が妨げられたりする
-
喫煙によって肌への血流が減少する
-
喫煙によって活性酸素が増加し、細胞の酸化が促進される

喫煙と失う寿命期間
Shaw M, Mitchell R, Dorling D. Time for a smoke? One cigarette reduces your life by 11 minutes. BMJ. 2000 Jan 1;320(7226):53. PMID: 10617536; PMCID: PMC1117323.
Time for a smoke? One cigarette reduces your life by 11 minutes
喫煙は、
女性で11年、男性で12年、寿命を縮めます。
80年の寿命を10年以上縮めます。
タバコ1本でだいたい11分寿命を失うとされています。
タバコ20本入り1箱 ➡ 3時間40分の寿命を失う
タバコ200本入りカートン ➡ 1.5日
非喫煙者と比較した喫煙者の相対死亡率は、45 ~ 64 歳の男性では 3 倍、65 ~ 84 歳の男性では 2 倍でした。
寿命だけでなく、肺気腫、肺がん、頭頸部がんなどの発症リスクを高め、健康寿命を短くします。
これらの病気は、50~60歳で発症が高くなり、70~80歳でも発症する可能性はあります。医学がすすんでいまや嗜好品ではなく、
「薬物依存症」の1つとされる喫煙/タバコ。いつまでも健康で若々しく、人生を過ごすためには今日からでも禁煙することが1つの
人生プランとなります。
References
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2.Phillips AN, Wannamethee SG, Walker M, Thomson A, Davey Smith G. Life expectancy in men who have never smoked and those who have smoked continuously: 15 year follow up of large cohort of middle aged British men. BMJ. 1996;313:907–908. doi: 10.1136/bmj.313.7062.907. [DOI] [PMC free article] [PubMed] [Google Scholar]
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