
風邪による咳は長くて3週間ほどかかることがあります。4週~8週と続くひつこい咳となると慢性咳嗽(がいそう)ということになります。
発症して、1~2週間以内の咳を咳喘息や慢性気管支炎とそれだけで診断することは本来はないのですが安易に診断され、気管支拡張薬やステロイド吸入薬、クラリスロマイシンやアジスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬を投与されてしまっているのをよくみかけます。
その長引いている咳の原因の一つ一つ根拠をもって見極めていくのが医師の仕事でもあり、初診時だけで判断することも多いのも現実でもあります。ここのあげる13の鑑別疾患を精査して、原因を追究し、治療方針を決めていきます。