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風邪による咳は長くて3週間ほどかかることが

あります。6週~8週と続くひつこい咳となると慢性咳嗽(がいそう)ということになります。

 

発症して、1~2週間以内の咳を咳喘息慢性気管支炎とそれだけで診断することは本来はないのですが安易に診断され、気管支拡張薬やステロイド吸入薬クラリスロマイシンやアジスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬を投与されてしまっているのをよくみかけます・・・。

 

そもそも咳喘息や慢性気管支炎は、症状が少なくとも3週間~8週間と長い期間続いている場合に、初めて疑う病気なのです。

きちんとした診断のもとに治療方針を定め、見極めてもらうために医療機関に受診をするのが基本です。ただ、なんとなく多くの処方を出してもらうのでは意味がありません。

その長引いている咳の原因の一つ一つ根拠をもって見極めていくのが医師の仕事でもあり、初診時だけで判断することも多いのも現実でもあります。長引く咳のみられる13の鑑別疾患を精査して、原因を追究し、治療方針を決めていきます。

 ちなみ風邪や気管支炎などの咳に咳止めは、

残念ながら効果がないということ、国内外の

​ガイドラインにも掲載されているぐらい、かなり昔から効果はありません・・・。

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 咳喘息という一般の喘息とは少し異なる疾患があるのですが、これは、教科書的には6~8週間咳が長引いた場合に、初めて疑う病気なのですが、3週間以内の咳をなんでもかんでも咳喘息という安易な診断をしてしまう医師が多く、呼吸器内科を標榜されている医師の方々にも散見されることも多く、その見極めを慎重にすることが重要になります。

 

 この病気は、確定診断をすると10~30%は通常に気管支喘息となってしまうこともあり、咳がおさまっても1年ぐらいは継続して経過を診ていく必要性があります。持病のようになることはないので、咳がでるたびに十分な説明なく、毎回咳喘息と診断されるも咳がすぐ改善しない場合には、そもそも喘息ですらない可能性。もしくは、咳喘息ではなく、通常の気管支喘息である可能性があります。この診断の見極めをしっかりしないと不要な薬を永遠と継続させてしまうことになったり、継続しないといけない薬を中断させてしまうことになったりするので非常に重要なポイントになります。

 

 咳症状は、感染症とアレルギー疾患なども含め、幅広い総合的な知識と経験のある医師による見極めが重要となり、専門的な知識や経験のある医師でも経過をみていかないとなかなか、確定診断に至ることができないのです。

 その説明をわかりやすく説明するのも難しいこともあり、どの医師も苦慮しています。「怖い病気や重症化するような状態・病気ではなさそうだから大丈夫ですよ。」と説明しても「たいしたことないと言われてしまった」と受け止める方もおられれば、「安心しました!」と安堵される方もおられたりと説明やコミュニケーションの個々の対応の難しさがあります。院長も日々、医学知識をアップデートしながら、経験も日々積みながら、いかに安心して頂きつつ、正しい診断ができ、患者さんのつらい咳症状を少しでも早く緩和していくことができるようにそして、うまく伝えられるように精進をしています。しかし、まだまだ、未熟にてうまくいかないことも。。。

 

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慢性咳嗽外来