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ニキビとスキンケアの学びの治療
ニキビの治療は、昭和の頃からの慣習的な治療がなんとなくされていることの多い領域だったりします。ニキビの治療には
実は感染症/アレルギー/創傷治療の3つのアップデートされた知識をもとにした実践が重要であり、医学は日々日進月歩で
昔の常識が非常識になるものでもあります。ニキビだから、この薬ではなく、患者さんの個々の状態/段階(Phase:フェーズ)を見極め、それに合わせた治療方針を立てて実践していくことが重要になります。
そのためには、患者さんもしっかり理解していただき、一緒に美肌というゴールを目指して治療を開始し、継続して必要性が必要不可欠になります!さあ、一緒に学びの治療を始めましょう♪わからないこと疑問に思ったことは診察時に気軽に医師に相談してください。気軽に質問しやすい医師やきちんと回答してくれる医師を探すこともニキビ治療には重要です。
あなたに合う主治医をみつけてください♪

あなたの今のニキビは、どのPhase?
(段階)

ニキビには、Phase1の白ニキビ・黒ニキビ、Phase2の赤ニキビ、Phase3の黄ニキビがあります。ここのPhase(段階)を見極めず
になんとなくビタミンなどのサプリいっぱい、抗生物質(抗菌薬)の内服や軟膏/ローションを漫然と続けても効果はでません・・・。
ニキビ治療の基本は、毛穴の詰まりを改善し、ピーリング効果のある「外用薬」つまり軟膏です。これが治療のメインであり、正しいスキンケアを土台のうえで理屈を理解して治療を実践/継続しないとサプリや抗菌薬を漫然と内服しても耐性ニキビ菌を誘導する
だけでデメリットが勝ります。
そのためには、感染症/アレルギー/皮膚創傷の3つの知識に深い知識のある医師の見立てとそれに伴う治療が必要不可欠になります。

ニキビ用の軟膏には、効果で大きく分けて2種類あります。

さらに2つの効能成分が入った最強コンボの軟膏もあり、全部で大きくわけて3種類あります。

守りの軟膏である「ディフェリンゲル」は1つの製剤
攻めの軟膏である「ベピオ」は、ローション/ゲル/ウォッシュゲルの3パターンの製剤
双方の効果の期待できる最強コンボである「エピデュオゲル」は1つの製剤

外用薬(軟膏ゲル/ローション)の副反応・随伴症状は、個人差がありますが一般的に2週間がピークで1か月で安定し、次第に落ち着いていきます。これは、副作用というよりは、肌が生まれ変わるための再生中の過程の反応なのです。
これを乗り越えてこそ、美肌になっていき、ニキビになりにくい肌をつくることができるようになります。



しかし、ときにそれが「副反応・随伴症状」ではなく、治療すべき強い炎症/アレルギー反応の可能性があります。浸出液がでる
激しいかゆみを伴い、熱感が強いなどの場合には、使用を中止し、知識のある医師に診たててもらう必要性があります。
ベピオは、約3%で接触性皮膚炎を起こすこともあり、漂白作用がありますので髪の毛や色付きの服・タオルなどにつくと脱色し
てしまいますので注意しましょう。
ディフェリンゲルは、薬が角質の代謝を促進する過程で、乾燥/皮むけ/かゆみがでやすい時期があります。(レチノイド反応)
漂白作用はありません。
それぞれ程度がひどくない場合には、保湿を強化し、1日おきなどにして調整してみて、後日、医師に相談してみてください。

ベストな軟膏ゲル/ローションを使用していたとしても「正しい塗り方」をしないと効果がでません。正しい勉強の仕方をしないと
時間だけかけても成績が上がらないのと同じです。毎日継続し、十分量をしっかりと「正しく」塗りましょう!

軟膏ゲル・ローションを正しく塗っていても、本来の肌の「バリア機能」を壊さずに守りつつ、過度な毛穴の汚れも落とし、肌に
水分を補給してあげないと意味がありません。正しい「摩擦レス洗顔」と「スキンケア」を根拠をもって丁寧に実践しましょう!

正しいスキンケアとニキビの「守り&攻めの軟膏ゲル・ローション」の外用薬を正しい作法で実践、継続することで美肌をつくる
ことができるようになります!

ニキビの治療は、見た目がキレイになっても半年~1年間は「維持療法」として継続しましょう!
抗生物質(抗菌薬)ではないので、耐性菌(薬が効かなくなる)を誘導するリスクもありません。

ベピオは、妊娠中・授乳中は有益投与で使用可能です。ディフェリンゲルは、妊娠中・授乳中は控える方がよいとされます。

サプリ/内服薬で、ニキビは治るの?
ニキビの治療で、必ずといっていいほどよく処方されているシナール(ビタミンC)/ユベラ(ビタミンE)/ハイチオール(Lシステイン)/
リボフラビン(ビタミンB2)/ピリドキサール(ビタミンB6)は、実は医学的に効果は証明されておらず、特にそれぞれ単剤では全く効果が期待できないとされています。やはり、もっとも効果が期待できるのは、ディフェリンゲル/ベピオゲル/エピデュオゲルなどの外用薬になります。
しかし、外用薬がニキビ跡で茶色く黒ずんでしまう【炎症後色素沈着:PIH】の予防効果は全くありません・・・。
当院では、効果が不十分なものを慣習的に漫然を処方することはせずに、ビタミンCを十分量をベースに効果を高めるためにビタミンEを併用処方であれば効果が期待できる可能性がありとされる報告をもとにこの基本セットを処方しています。
リボフラビン(ビタミンB2)/ピリドキサール(ビタミンB6)は、併用であっても効果が期待できるという報告はなく、慣習的な昭和の治療とも考えられ、当院では現在処方していません。ハイチオール(Lーシステイン)は、ビタミンCとの併用での効果の報告は一部にありますが、。国内のニキビのガイドラインなどでも記載すらなく、医学的に十分な効果が期待できないと考えられているため、当院では処方しておりません。

ビタミンCは、1日の処方量と回数が重要になります。ビタミンCは、ストレス/紫外線/運動/睡眠不足/風邪などを含む感染症
などで急速な消費がされてしまいます。通常は500㎎/日でも十分であるとされますが(例:シナール配合錠:1回1錠1日3回)
足りないために効果が発揮されない可能性があります・・・。ゆえに余裕をもって1.000㎎/日以上が必要と考えます。
また、1回に大量にビタミンCを摂取しても吸収されにくく、1回に200~300㎎を3回など回数を分けて摂取するのが最も吸収率が高まります。
そのため、当院ではシナール配合錠を1回2錠1日3回、つまり、1日6錠分3にて処方をし、ビタミンCの抗酸化作用を高めるためにビタミンE(ユベラ)を併用処方をしています。この考え方は、以前より突発性難聴や末梢性顔面神経麻痺の内服治療も同様に考えられており、様々な医療機関で併用処方することがレジメン(治療法)として実施されています。

また、効果を高める/治癒を促進するために当院では、症状や状態に応じて漢方薬も併用処方しています。
Phase3の抗生物質(抗菌薬)が必要なPhaseと判断した場合には、必要に応じた外科的ドレナージ(専用鉗子による排膿処置)の適応
を考慮しつつ、ベストは抗生物質(抗菌薬)を選択処方を行います。安易な抗生物質(抗菌薬)の使用によりアクネ菌(いわゆるニキビ菌)も耐性菌が増えています。かといって、なんでもかんでも耐性菌用の抗生物質(抗菌薬)をキノロン系抗菌薬やファロムを処方するのも問題です。感染症診療が苦手な医師が安易に漫然と処方するのも散見され、より強い耐性菌が近い将来誘導される危惧されて
います。ダラシンTゲルやそれを含んだ外用薬「デュアック配合ゲル」(=ベピオゲル+ダラシンTゲル)は、もはや耐性菌のため効果が期待できません。なんとなく処方している医師が多いのも現状だったりします・・・。