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コロナの検体採取部位による感度の違い

昨年より、市販の抗原定性検査キットによりコロナとインフルエンザの発売認可がでて、また、保健所や県のフォローアップセンターから郵送されたコロナの抗原定性キットでセルフ検査(自分でキットを使って検査をする)を実施されることが増えてきました。


しかし、これらの検査は実施するタイミングを検体採取部位でかなりの感度が異なるため、

偽陰性(本当は陽性、つまり、かかっているのに結果が陰性となる)ケースが非常に多く

なっています。


実際、当院に受診する前にセルフ検査をして陰性だった方が、すぐ受診されたり、翌日以降に受診され、当院で検査を実施したところすぐ陽性結果となるケースが大多数です。


市販の抗原定性検査キットで唾液検体でするものがありますが、あれば信頼度が低く、「研究用」とした記載があり、非常に安価な値段設定で販売されています。これは問題外で検査する意義がありません。なぜか厚労省はダメといいながら、販売を認可しているという不思議な現状で現場に混乱を招いています。


インフルエンザは、明らかな発熱や咳などの症状が出たときから、24時間~48時間以内で抗原定性検査キットを実施すると60%ほどの感度となります。12時間以内だと35%程度でしかなく、48時間以上過ぎるとどんどんウイルス量が減っていくため、感度が低くなってきます。感度は最大60%程度ですので、周囲や家族内での流行があり、明らかな高熱や咳があれば、検査が陰性であっても臨床的インフルエンザとして、発症した翌日から5日間の療養を要し、インフルエンザは一度解熱してから、再度発熱がみられることも多く、例えば療養最終日に37.6度以上の発熱がみられたら、乳幼児は解熱後3日間。学童~成人は解熱後2日間の療養延長を必要とされます。つまり、周囲への感染力があるという意味になります。


コロナは、明らかな症状が出たときから、軽症であれば3~4日目に検査を実施すると抗原定性検査では70~80%、PCR検査では90%という感度があるとされますが、しかし、これは

上咽頭(鼻咽頭:鼻の下の奥、喉の一番上)からの採取検体の場合を想定して考えるのがよいです。鼻腔(鼻の中、鼻の上の奥)では感度がかなり下がり、その陰性結果は信頼性が下がることになります。


なかなかセルフ検査で鼻の下の一番奥である上咽頭(鼻咽頭)まで綿棒を挿入することは

難しいという点と発熱や咳、咽頭痛などの症状ですぐ検査をしたくなるという心理的なものからも難しいことが多いのがリアルかと思います。実際、医療機関で医師による検体採取でも上咽頭(鼻咽頭)まで綿棒を挿入することに慣れていないため、鼻腔検体を採取してしまっていたり、検査を実施するタイミングに関する知識のないケースも多いのもリアルだったりします。


日々、知識のアップデートされている医師/医療機関であれば、そこらへんの説明もしっかり検査前や検査結果説明時に詳細に説明してくれるはずです。





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