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​よくある質問

●なぜ、これまでの【順番予約】から【時間枠予約】に変更導入する/したのですか?

 

当院は、2008年に開業し、当初は順番取りの患者さん同士の競争となり、入口前に行列が出来、お孫さんのために朝イチに並んだり祖父母の方まで並ばれるような状態になり、患者さん同士でのトラブルなどがでることもありました。

 

2018年にドクターキューブという【順番予約システム】をコストをかけて導入し、自宅や職場にいても順番予約を取れるようにしました。

また、直接受診される方より30分遅い時間枠としたり、飛び込みの方用の診察順番枠は別に確保するなど、インターネット予約が苦手な方とのバランスがとれるシステムとしました。当日だけですが予約が可能になり、午前に午後診療の順番予約をとることも可能とし、利便性も図れるように。

 

2020世界的なコロナ(COVID-19)流行となり、発熱/風邪患者さんを断る医療機関が増え、感染症を専門の1つとする当院に受診が集中し、風邪症状とコロナとの見極めのための事前詳細な問診に時間がかかり、また、1人でも多くの患者さんに対応するために空間的分離による診療を導入しました。これにより、待合室/診察室が感染管理としても一番安心/安全な場所にすることができ、安定期の慢性疾患で薬のみの方、検査結果だけの方などの専用窓口【ウォークスルー外来】や発熱/風邪症状のある方を診察する【専用駐車場エリア診察】【シルバースルー外来】【特別診察個室:3部屋】を作成/建設のうえ、導入しました。

 

連日、100人前後の患者さんが受診されることになり、デメリットが出るようになりました・・・。それは、待ち時間が増えることと、1人当たりの診察時間にゆとりを持って対応することができないことも増えてきたこと、それに伴いスタッフのゆとりもなくなることで、1人1人の患者さんへの気配りが不十分になる可能性が出てきました。

 

スタッフも精一杯やってくれているのに、それができないことがあり、時に理不尽なクレームを受けることでスタッフが心身ともに限界に近づいてくることも・・・

 

そして、医師である私はより多くの患者さんに信頼して受診してもらいたいと日々、進歩する医療を早朝勉強を続け、休みの日もアップデートし、出来ない理由ではなく、出来る理由を考えながら16年、スタッフとともに頑張ってきました。

 

2023年5月になり、コロナ(COVID-19)が5類となり、どこの医療機関でも診るようにという行政上対応に代わりました。

 

2023年12月より、1日最大60人の【時間枠予約制】&【WEB問診】を導入とし、1日の診察できる患者さんの数を均等化することで待ち時間が数時間となることとなく、1人1人に必要な診療時間を十分とれるようなシステムとなります。

 

待ち時間を増やしてでも多くの人診るシステムには、限界があると感じて、これまで以上に1人1人丁寧に診ることに力を入れられるシステムの構築をしていきたいと思います。きちんと診察をするとなると、どんなに頑張っても、1日80人診ると時間外オーバーで1~2時間待ち、100人オーバーだと3時間待ち、150人に診ると4時間待ちとなり、診療が夜の21時~22時になります。

​ まともにワンオペ(1人医師での診療)医療をするのであれば、1日に200人とかは診れないハズ・・・それは診ていない、見てるだけの医療になってしまう。それでは、まともな診療ができない・・・

 

コロナのパンデミックの唯一のメリットは、こういうWEBシステムの進化と一般の方も操作などに慣れてきた背景もあり、丁度いいタイミングのように思えます。

 

●なぜ、医師の診察前に【スタッフによる詳細な事前問診】をしているのですか?

 

診察前にすることで、医師が事前にどういう病気を想定するのか、事前にしていた方がよい検査はないか、緊急処置を要する病気の可能性の判断、周囲への感染性のある病気の可能性の判断をすることができます。

また、診察前にスタッフがその内容を整理して、診察前に電子カルテに入力しておくことで診察時にこれまで医師が入力作業をしていた業務を減らすことができ、待ち時間を減らし、本当の診察時間を増やすことができるからです。

 

●【WEB問診】を入力するのが手間なのですが、事前に入力するとメリットがあるのですか?

 

これまでは、待合室での紙問診での記載、スタッフが電話での詳細な問診確認などで非常に時間がかかっていた作業が短縮できることで、待ち時間の短縮が実現でき、患者さんに直接対応できるスタッフが増え、クリニックへの電話が繋がりにくい時間の解消などができるようになるというメリットがあります。また、WEB問診での入力となるので、そのまま電子カルテへの移行ができるようになり、これまで初診カルテ作成に数十分かかっていたものでかなり短縮でき、診察まではスムーズになります。

 

●発熱/風邪症状のある場合に、なぜ、コロナ(COVID-19)やインフルエンザワクチンの本人の接種歴/罹患歴、

 さらに、同居人/家族のワクチン接種歴/罹患歴まで聞くのですか?

 

医師が診察前にコロナやインフルエンザのかかりやすさや現在、かかっているかの可能性を判断するためです。感染症を得意とする医師であれば、検査前確率といって、やみくもに検査するのではなく、事前にどのくらいその可能性がある患者さんなのかなどを総合的に判断して、本当に必要な検査かどうか、可能性が低いのではないか?などを見極めるのが世界基準の診療となります。

 

根拠もなく、コロナではないと思うから検査をしない、なんとなくコロナの検査だけを実施するというのは、いわゆる「適当(いい加減な)医療行為」となります。

 

●なぜ、診察前に色々、検査をしないのですか?その方が効率がよくないのですか?

 

当院は、事前の詳細な問診から、可能性が高い、もしくは、検査をしないといけないと判断できない限りは、不要な検査をしない方針としています。患者さんに余計な身体的な侵襲/負担、経済的な負担をかけたくないという想いと医学は本来、そうでなければならないというポリシーがあるからです。

 もし、儲けたいと考えたら、もちろん、ルーチンで採血やレントゲンなどの検査を診察前にするのが1番ですが・・・。それを患者さんの待ち時間を減らし、診察の効率をよくするためにといって、診察時間に1分で風邪と明言しつつ、効果がないどころか、デメリットが勝る抗生物質(抗菌薬)や抗アレルギー薬、気管支拡張薬、咳止め、抗炎症薬という多剤処方をするというのは、医療としてどうなのかな?というのが、感染症診療/総合診療/プライマリケア診療では、基本的な医療行為の考え方となっています。

 意味もなく、連日通わせるというような慣習的な通院もさせないように、本当に必要な再診/検査/薬を見極め、1つ1つ説明することに力を入れています。

●なぜ、発熱/風邪症状のある場合に、採血やレントゲンなどをあまりしないのですか?

 

採血の炎症反応で、ウイルス性(いわゆる風邪)か、細菌性か、抗生物質(抗菌薬)が必要かどうかを判断することができないというのは、20年以上前から感染症診療の常識です。肺炎かどうかの診断で胸部レントゲンをすることが大事ですが、熱があるから、咳があるからルーチンでレントゲンというのはいわゆる昭和のヤブ医のあるある医療となってしまいます。呼吸数や聴診などの身体所見で総合的に判断して、肺炎の可能性があると判断した場合に、それらの検査が必要になります。これは、国内外のガイドラインでの指針でもかなり昔から明記されています。医療は、昔取った杵柄ではできません。日々、学び続けないとおいていかれます。もちろん、医師の診察により、必要と判断した場合には、当院でも採血やレントゲンなどは実施します。

 

●なぜ、風邪の場合に、抗生物質(抗菌薬)を処方しないのですか?

 

風邪というのは、ウイルス性上気道炎のことをいいます。抗生物質(抗菌薬)は、細菌にのみ効果が期待でき、風邪のウイルスには全く効果がないばかりか、耐性菌を誘導し、身体のいい細菌を殺してしまいます。また、根拠をもって診断したうえで適切な抗生物質(抗菌薬)を処方としないと、こじれた場合に正しい診断ができなくなります。そもそもどこの臓器にどんな細菌が悪さをしているかが分からないと抗生物質(抗菌薬)は選べないはずです。抗生物質(抗菌薬)はなんでもいいわけではないですし、軽症用/重症用などとしたものはありません。

処方しているということは・・・適当(いい加減)な診断と処方をしているということになります。

 

●なぜ、風邪症状に、風邪薬を出さないのですか?早く治せたりしないのですか?

 

総合感冒薬(市販、医師処方)は、効果もないうえでデメリットが多いというのが明らかになっています。

総合感冒薬には、世代の古い抗アレルギー薬が混ざっているため、眠気が強いです。しかし、そもそも風邪による鼻炎はそれでは効果がないことが証明されています。つまり、内服するだけ意味がないどころか、害でしなかい・・・

 

 だといって、眠気の少ない新しい世代の抗アレルギー薬を処方するという医師がたまにおられますが、眠くはなりませんがそもそも効果がないのです。

 

 トラネキサム酸(トランサミン®)は、抗炎症薬といわれますが風邪に効果は証明されていません・・・

 咳止めも急性期の風邪症状の咳には、全く効果がないとされ、国内外のガイドラインにもそのことは明記されています。

 

 カルボシステイン(ムコダイン®)やアンブロキソール(ムコソルバン®)も鼻/痰を出しやすく、切れやすくするという効能効果の記載がありますが、これも風邪症状には効果がありません・・・。また、小児においては気管支攣縮という副作用の可能性があり、喘息を疑いような小児には出してはいけないとされ、米国小児学会では処方しないようにすべきと明記されています。

 

 ツロブテロールテープ(ホクナリンテープ®)やツロブテロール内服薬、テオフィリンなどの気管支拡張薬は、もはや喘息にも効果は否定的で、風邪の咳や気管支炎にも残念ながら効果はなく、それどころか手の震えや動悸などの副作用の可能性がある薬だったりします。咳止めテープではないのです。

 

●なぜ、花粉症だと思うのに、発熱/風邪診療外来にまわされることがあるのですか?

 花粉症の症状のくしゃみ/鼻水は、実はコロナ(COVID-19)でもみられる症状です。熱のでないことも多く、症状だけで区別は難しかったりもします。実際、受付で「自分はコロナでなない、花粉症だ、ただの風邪だ」と

少しごねられた方が、実施、発熱/風邪診療外来で対応し、コロナ(COVID-19)の検査で陽性となった方が何人もおられます・・・。

 家族や受診される他の患者さんのためにも、そのような対応をお願いさせて頂いた場合にはご協力頂けますと有難いです。明らかに花粉症であるという方は、当院初診であっても【ウォークスルー外来】での対応もさせて頂いております。院内(待合室/診察室)が感染管理的に1番安心&安全である環境作りのためにご理解のほど、宜しくお願い致します。

 

●ここは、何科でしょうか?どんな病気を診てくれるクリニックなのですか?

 

当院は、感染症/アレルギー疾患/皮膚外傷&熱傷/生活習慣病を特に得意分野とするプライマリケア(総合診療)の対応をする医師が院長とする医療機関です。こどもからおとなまで対応が可能です。医師の判断で対応が難しい、専門医による対応が必要と判断した場合には、適宜、対応可能医療機関へバトンを連携するようにもしております。気軽にお問い合わせ、相談ください。

 

よくある質問

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