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感染力と集団接種率

  • 2021年9月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年9月29日

ウイルスの感染力(基本再生産数)の高さによって、必要な集団接種率が変わってきます。

当初、インフルエンザと変わらないぐらいの基本再生産数であった新型コロナウイルスは、集団接種率は60~70%でいけるのでは?と考えられていましたが、デルタ株に変異することで水ぼうそうや風疹と同じぐらいの感染力の強さ(基本再生産数)と非常に高いものに変わってしまいました。そのため、集団接種率は85~90%は必要と想定されています。


しかし、世界の接種率の状態をみると70~80%の接種率で頭打ちになり、それ以上の国内接種は非常に難しいという現状も考慮しないといけなくなりました。  また、デルタ株に変異したことにより、ワクチン接種による新型コロナウイルスにかかるという予防効果は、95%から70%ほどまで下がってしまっています・・・。ただ、重症化(入院率や死亡率)の予防効果は90~95%と高い効果を維持しています。


今後、さらに変異していくことを想定すると、もはやかからないためのワクチンではなく、

重症化を予防するという目的という形に視点を変えていき、3密を続けながら、効果的で安い早期内服により重症化を予防出来得る新しい経口薬の開発といくつか変異した新型コロナウイルスをカバーできるワクチンの開発を待つということが日常を取り戻す出口戦略とする

しかない状態となっています。


インフルエンザと同様により多くの方の【集団接種】が重要なキーを握っていることは変わりはないと思われます。


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